貫木ぬき)” の例文
駿介はかねて山から伐り出しておいた材木をもつて、苗床の周圍に立てる柱と、この柱を横に貫く貫木ぬきとを作つた。柱と貫木とをもつて、苗床の床框が成るわけだつた。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
あけがたうちに帰ってから、私は二月ばかり煩った。あとで、一本松、石磴の寺、その辺まではそっと参りました。木戸をも閉めよ、貫木ぬきをもとざせ、掛矢で飛込んでも逢いたい。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)