“かんのき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貫木50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようよう貫木かんのきをはずす音がして、門があいた。あけたのは、先に窓から顔を出した男である。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
貫木かんのきや錠前を開けるのではない。6225
「敲いても駄目だ。ひとりで開けて入れ」と云う声が聞えただけであった。彼はどうしたらこの門のかんのきを開ける事ができるかを考えた。そうしてその手段と方法を明らかに頭の中でこしらえた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見ると出がけに確かにかんのきを入れて南京ナンキン錠を卸しておいた筈の青ペンキ塗りの門の扉が左右に開いて、そこから見える玄関の向って左の一間四方ばかりの肘掛ひじかけ窓からは、百燭ぐらいの蒼白い電燈が
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)