“肘掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじかけ71.4%
ひじか19.0%
ひぢか4.8%
アーム4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色あせたカーテンや、肘掛ひじかけのすりきれたビロードの椅子、なんのかざり気もない診察室で、高橋氏は連日患者に接している。
もたれや肘掛ひじかけの彫りものに、色々むずかしい註文があったり、クッションの工合ぐあい、各部の寸法などに、微妙な好みがあったりして、それを作る者には
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
するとO君はいつもに似合にあはず、肘掛ひぢかけ窓の戸などをしめはじめた。のみならず僕にかう言つて笑つた。
O君の新秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
博士はふと、まるで挑戦チャレンジされているような不快さを感じて、急に、その、腰かけている大型椅子の左右の肘掛アームのところで、二本の鉄棒を動かしはじめた。椅子の下で、小さな車が、きしんで鳴った。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)