“ひじかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肘掛50.0%
肱掛40.0%
肱懸6.7%
肘懸3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生は「ヤア」と云って、そこの肘掛ひじかけ椅子に腰をかけられたが、僕達の取交していた話題を鋭敏に察しられた様子で
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ウイレム夫人は、自由で真直ぐなただの椅子いすよりも、肱掛ひじかけ椅子の底に埋っていたほうが楽ではないかと考えている。
もうその時から疲れきつてゐたが、夜の九時ころ、塚由が長考してゐる時、彼は記録係へ「応接間へよびに来てね」と云ひ残し、薄暗い応接間の肱懸ひじかけ椅子にグッタリのびてゐた。
勝負師 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
それがすむと、小山嬢は、飾椅子にゆわきつけてあった綱をほどき、宙に首吊くびつりを演じている博士の身体を下におろし、前のとおり肘懸ひじかけ椅子に腰を掛けさせた。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)