“疏通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そつう55.6%
はけ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
社会の要部が老人と青年とで成立つものである以上、老人と青年との意志が疏通そつうしなければ社会は順調に進歩しない訳である。
姑と嫁について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
業というか気合というか、なににせよ、剣道の至奥しおうにも疏通そつうした、すさまじいばかりの気魄であった。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
疏通はけ口を求めて得られぬ流れにも似てゐた。それまで彼は周圍の喧噪に對して、自ら努力して眼を覆ひ、耳をふさいで來たのであつた。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
そこは多分、社家の粉場こなばと呼ぶ所でしょう。河原口から疏通はけて来る数条の引き水が流れ、流れに添って、四、五軒の水車小屋がかたまッている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)