“妻帯”の読み方と例文
読み方割合
さいたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時在所ざいしよの者が真言しんごん道場だうじやうであつた旧地へ肉食にくじき妻帯さいたい門徒坊もんとぼんさんを入れるのは面白く無い、御寺の建つ事は結構だがうか妻帯をさらぬ清僧せいそう住持じうぢにしていたゞきたいと掛合かけあつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
ここにおいて前者は僧に肉食にくじき妻帯さいたいを許して僧俗の区別をゆるやかにし、後者はこの間に最も厳格な区別を立てる。前者はただ悪の許されることを説き、後者は戒律による力強い自己鍛錬を力説する。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「さて、御僧には、清僧せいそうか、妻帯さいたいか」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)