“肉食妻帯”の読み方と例文
読み方割合
にくじきさいたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論、肉食妻帯にくじきさいたいが僧侶に禁ぜられてゐた時分の事であるから、表向きはどこまでも出家ではない。黄八丈きはちぢやうの着物に黒羽二重くろはぶたへの紋付と云ふこしらへで人には医者だと号してゐる。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
精神的になって来ると——そうですね、古臭ふるくさい例を引くようでありますが、坊さんというものは肉食妻帯にくじきさいたいをしない主義であります。それを真宗しんしゅうの方では、ずっと昔から肉を食った、女房を持っている。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)