“木魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こだま97.9%
すだま2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二ど三ど、こえ高らかに呼んでみたが、さびしい木魂こだまがかえってくるばかりである。それらしい人の影もあたりに見えてはこない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その「まあ」が、まるで木魂こだまのように、控室から広間へ、広間から客間へ、客間から台所へ……あげくのはては穴倉へまで、つたわってゆく。
嫁入り支度 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
現にウラルの或る地方では「木魂すだまに呼びかけられると三年たぬうちに死ぬ」という伝説が固く信じられている位であるが、しかもその「スダマ」、もしくは「ぬしの無い声」の正体を
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)