“棲処”の読み方と例文
旧字:棲處
読み方割合
すみか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが自分の夢のような記憶の中ではニンフの棲処すみかとでも云ったような不思議な神秘的な雰囲気につつまれて保存されているのである。
郷土的味覚 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
所謂牛蒡種の本場なる上宝村双六谷が、もともと護法なる天狗の棲処すみかであったということは、果していかなる意味であろうか。
その時分は荒れ果てて狐狸の棲処すみかとなっていた蛇滝の参籠堂に、行者が籠りはじめたと麓の人がうわさをはじめたのは、もはや百日ほど以前のことです。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)