“棲息”の読み方と例文
読み方割合
せいそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と世の珍らしきためしに語り伝えられているが、とかく、北の果の海には、このような不思議の魚も少からず棲息せいそくしているようである。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
気圧の低くなった硝子鐘ガラスがねのなかに棲息せいそくするモルモットの能力について、これから一時間毎に、観測をしてゆこうというのだった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
他にもこういう異名が多いようだから、うっかり名に基いてムジナはいないだの、タヌキは棲息せいそくせずだのということはできない。
狸とムジナ (新字新仮名) / 柳田国男(著)