“登攀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうはん85.7%
とはん14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エヴェレスト登攀とうはんでもそうであるが、最後の一歩というのが実はそれまでの千万歩よりも幾層倍むつかしいという場合が何事によらずしばしばある。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
種々の技能があったうちでも、特にツーロン徒刑場をしばしば脱走した経験から彼は、読者の記憶するとおり、登攀とうはんの妙技に長じていた。
頂上ちようじようちかくに茶店ちやみせ宿屋やどや數軒すうけんあり、冬季とうきでも登攀とうはん不可能ふかのうでない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
愛山家の間に功名の目標となれるが如き感ありしに、会員田部隆次氏は、「劍山登攀とうはん冒険談」なる、昨四十年七月末『富山日報』にでたる切抜を郵送せられ
越中劍岳先登記 (新字新仮名) / 柴崎芳太郎(著)
彼らは、そこを「蓮中の宝芯マニ・バードメ」と呼んで登攀とうはんをあせるけれど、まだ誰一人として行き着いたものはない。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
さてここで、ガイヤアル=タヌ=コン吉という工合に、一本綱で三人をつなぎ、氷の中からところどころに顔を出している岩塊にとりつきながら登攀とはんを始めた。
聖書を読むまでと、読後とでは、人間の霊的道徳性はたしかに水準を異にする。プラトンとダンテとを読むと読まないとではその人の理念の世界の登攀とはんの標高がきっと非常に相違するであろう。
すなわち、壁を乗り越したこと、墻壁しょうへきを脱したこと、生命をもとして冒険を演じたこと、困難な苦しい登攀とはんをやったこと、かつて他の贖罪しょくざいの場所から脱せんがためになしたのと同様なあらゆる努力、それを彼はこの贖罪の場所にはいらんがためになしたのであった。
「ささ、お見受けいたしますれば、これはアルプス登攀とはんのご途中と拝察されますが……」