“登攀（とはん）” の例文

プラトンとダンテとを読むと読まないとではその人の理念の世界の登攀（とはん）の標高がきっと非常に相違するであろう。

学生と読書：――いかに書を読むべきか―― (新字新仮名) ／ 倉田百三(著)

さてここで、ガイヤアル＝タヌ＝コン吉という工合に、一本綱で三人をつなぎ、氷の中からところどころに顔を出している岩塊にとりつきながら登攀（とはん）を始めた。

ノンシャラン道中記：07 アルプスの潜水夫　――モンブラン登山の巻 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

墻壁（しょうへき）を脱したこと、生命をもとして冒険を演じたこと、困難な苦しい登攀（とはん）をやったこと、かつて他の贖罪（しょくざい）の場所から脱せんがためになしたのと同様なあらゆる努力

レ・ミゼラブル：05 第二部　コゼット (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)

「ささ、お見受けいたしますれば、これはアルプス登攀（とはん）のご途中と拝察されますが……」

ノンシャラン道中記：07 アルプスの潜水夫　――モンブラン登山の巻 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

“登攀”の意味

《名詞》
登攀（とうはん、とはん）

山や高い場所などによじ登ること。
(出典:Wiktionary)

“登攀（クライミング）”の解説

クライミング（en: climbing）もしくは登攀（とうはん）とは、手足を使ってよじ登ること。
自らの手や足を使いよじ登ることであるが、補助的に登攀道具を使うこともある。自然の岩壁をよじ登るものも、氷壁をよじ登るものも、人工の壁をよじ登るものもある。ロープをよじ登るものもある。もともとは登山の一形態として行われていたが、近年ではスポーツ登山の1ジャンルになっている。
趣味、競技、救助活動、軍事作戦などで行われている。
(出典:Wikipedia)

登	常用漢字 小３ 部首:⽨ 12画
攀	漢検1級 部首:⼿ 19画