“虚誕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うそ55.6%
きよたん22.2%
いつわり11.1%
きょたん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕が最初篠田と山木のむすめと、不正な関係がある様に虚誕うそを報告して置いた結果で仕方ないですが——
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
本当に左様さうだ、先生を殺すものは先生の愛心だ、花ちやんを救ふ、すると直ぐ其れが先生にわざはひするのだ、其れに梅子さん——どうも不思議だ、何故なぜ社会は虚誕きよたんを伝へて喜ぶのだらう、が
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
黒衣こくえ棲居すみかを立出でしが、かれが言葉を虚誕いつわりなりとは、月にきらめく路傍みちのべの、露ほども暁得さとらねば、ただ嬉しさに堪えがたく
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ケダシ少陵ハ忠憤ナレドモすこぶる婆心ニ近シ。青蓮せいれんノ仙風実ハ虚誕きょたんわたル。韓蘇かんそ鉤棘こうきょくはく氏ハ浅俗ナリ。妙ハすなわち妙ナリトイヘドモヤヤ、清雅ナラズ。アヽ詩聖詩仙、詩家詩伯、敬スベクとおざクベシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)