“きょたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虚淡33.3%
虚誕33.3%
袪痰33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんな優雅なにおい、やさしさ、細やかさ、虚淡きょたんな美を、剣を持つ指の先から書きながす人が、過去にも幾人とあったろうか。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ケダシ少陵ハ忠憤ナレドモすこぶる婆心ニ近シ。青蓮せいれんノ仙風実ハ虚誕きょたんわたル。韓蘇かんそ鉤棘こうきょくはく氏ハ浅俗ナリ。妙ハすなわち妙ナリトイヘドモヤヤ、清雅ナラズ。アヽ詩聖詩仙、詩家詩伯、敬スベクとおざクベシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一種強烈なる芳香を有し、駆虫くちゅう袪痰きょたん、健胃剤となる。また芳香を有するがため、嬌臭きょうしゅう及び嬌味薬となる、あるいは種子を酒に浸し、飲用すれば疝気せんきに効あり。茴香精、茴香油、茴香水を採録す
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)