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住処
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すみか
ふりがな文庫
“
住処
(
すみか
)” の例文
旧字:
住處
ビレラフォンが聞いて来たことが本当なら、おそろしいカイミアラが
住処
(
すみか
)
としているのは、それらの
凄
(
すご
)
いような谷の一つでした。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
……
昨夜
(
ゆうべ
)
のおでんはうまかったナ……と思ったら、もういけません。……しみ/″\、かなしくなったわ、あたし、心の
住処
(
すみか
)
のないことが……
三の酉
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
崖下
(
がけした
)
にある一構えの
第宅
(
やしき
)
は郷士の
住処
(
すみか
)
と見え、よほど古びてはいるが、骨太く
粧飾
(
かざり
)
少く、夕顔の
干物
(
ひもの
)
を
衣物
(
きもの
)
とした
小柴垣
(
こしばがき
)
がその
周囲
(
まわり
)
を取り巻いている。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
楊弓で
余
(
よ
)
の眼を射させたのも、二人の談合ずくであろう——たってそうでないと言うなら、浅五郎の
住処
(
すみか
)
を言えッ
銭形平次捕物控:040 大村兵庫の眼玉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
信ぜよ。我が父の家には
住処
(
すみか
)
多し。然らずば我かねて汝らに告げしならん。我汝らのために処を備えに行く。もし行きて汝らの為めに処を備えば、また来りて汝らを
キリスト教入門
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
▼ もっと見る
昔はアジアの南海諸処に鑑真のいわゆる蛇海すなわち海蛇夥しく群れ居る所があったらしい、『アラビヤ夜譚』のブルキア漂流記に海島竜女王
住処
(
すみか
)
を蛇多く守るといい
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一年
(
ひとゝせ
)
四月の
半
(
なかば
)
雪の
消
(
きえ
)
たる
頃
(
ころ
)
清水村の
農夫
(
のうふ
)
ら二十人あまり
集
(
あつま
)
り、
熊
(
くま
)
を
狩
(
から
)
んとて此山にのぼり、かの
破隙
(
われめ
)
の
窟
(
うろ
)
をなしたる所かならず熊の
住処
(
すみか
)
ならんと、
例
(
れい
)
の
番椒烟草
(
たうがらしたばこ
)
の
茎
(
くき
)
を
薪
(
たきゞ
)
に
交
(
まぜ
)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一体ラサというのは神の国という意味で、いわゆる仏、菩薩すなわち
外護
(
げご
)
の神様の
住処
(
すみか
)
で非常に清浄な土地であるというところから神の国という意味の名をつけられたのである。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
わたしたち女の子は二階に
住処
(
すみか
)
をあてがわれ、すぐその下は天井の高い大きな部屋で、わたしたちの歌や踊りの稽古場になっていたのですが、そこの物音は上の部屋へ筒抜けに聞えるのでした。
かもじの美術家:――墓のうえの物語――
(新字新仮名)
/
ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ
(著)
彼らは未墾の野の中に、小鳥だけが知っている泉の
縁
(
へり
)
を
住処
(
すみか
)
としている。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
世にからく汐路ただよふ
水母
(
くらげ
)
にもわれよく似たり
住処
(
すみか
)
なければ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
ながめかる海人の
住処
(
すみか
)
と見るからにまづしほたるる松が浦島
源氏物語:10 榊
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
ふつくりとして色とにほひの
住処
(
すみか
)
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
そして、それは
頂
(
いただき
)
がペガッサスの
住処
(
すみか
)
になっているヘリコン山だということが分りました。ペガッサスは、許しを乞うような風に、静かに乗り手の顔を見てから、いよいよその方へ飛んで行きました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
九重を
霞
(
かすみ
)
へだつる
住処
(
すみか
)
にも春と告げくる鶯の声
源氏物語:21 乙女
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
“住処”の意味
《名詞》
住んでいる所。住まい。住所。
(出典:Wiktionary)
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“住”で始まる語句
住居
住
住家
住吉
住持
住所
住人
住職
住宅
住民