栖所すみか)” の例文
こうした珠数でも胸の上にけて幻の栖所すみかのように今の生活を思うような心と、夜もられぬほど血のくような心とが、彼には殆ど同時にあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
我は幽欝ゆうゝつなる汝の栖所すみか圧込おしこめられ
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
岸本は東と北との開けた古風な平屋造りの建物の中に新しい栖所すみかを見つけた。二間あって、一方を自分の書斎に、一方を子供等の部屋にてることが出来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして最早もはや家庭というものに未練のない自分だけの栖所すみかを下宿に求めようとした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)