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寝所
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しんじょ
ふりがな文庫
“
寝所
(
しんじょ
)” の例文
旧字:
寢所
岡部伍長は、線一本引いてない方眼紙の上をにらみつけながら、
丸刈
(
まるがり
)
のあたまを、やけにガリガリとかいて、
寝所
(
しんじょ
)
へ立った。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
残
(
のこ
)
ったものは
殿
(
との
)
のご
寝所
(
しんじょ
)
のほうを
守
(
まも
)
れ、もう
木戸
(
きど
)
や
多門
(
たもん
)
の
固
(
かた
)
めにはじゅうぶん人数がそろったから、よも、やぶれをとるおそれはあるまい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
愚僧は地上に落ち候まゝ、
殆
(
ほとん
)
ど気絶も致さむばかりにて、
漸
(
ようや
)
く
起直
(
おきなお
)
り候ものゝ、烈しく腰を打ち、その上片足を
挫
(
くじ
)
き、
四
(
よ
)
ツ
這
(
ばい
)
になりて人知れず
寝所
(
しんじょ
)
へ戻り候仕末。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「上様の
寝所
(
しんじょ
)
を
覘
(
ねら
)
う怪しい者があると云うから、お前は今晩から寝所の外を見張ってもらいたい」
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
と気がついて、清兵衛は、あたふたと、
備前守
(
びぜんのかみ
)
の
寝所
(
しんじょ
)
の外の戸のところへ立って
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
▼ もっと見る
鎮守
(
ちんじゅ
)
八幡でも、乞食の火が
険呑
(
けんのん
)
と云うので、つい去年拝殿に厳重な戸締りを設けて了うた。安さんの為に
寝所
(
しんじょ
)
が一つ無くなったのである。それかあらぬか、近頃一向安さんの影を見かけなくなった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
帆村荘六も、このマスクを怪塔王の
寝所
(
しんじょ
)
の
傍
(
かたわら
)
に発見したときは
生首
(
なまくび
)
が落ちている! と思って、どきっと心臓がとまりそうになったほどである。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ガバとはね起きた
石見守
(
いわみのかみ
)
、
大久保長安
(
おおくぼながやす
)
は、
悪夢
(
あくむ
)
におびやかされたように、
枕刀
(
まくらがたな
)
を引ッつかむなり、
桜雲台本殿
(
おううんだいほんでん
)
の
自身
(
じしん
)
の
寝所
(
しんじょ
)
から
廊下
(
ろうか
)
へとびだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
病気でないばかりか
夜中
(
やちゅう
)
時どき
寝所
(
しんじょ
)
から姿を消して、
黎明方
(
よあけがた
)
でないといないことさえあった。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「ありがとう存じまする。ま、今夜はだいぶお疲れでもございましょうから、ひとまずどうぞご
寝所
(
しんじょ
)
の方へ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、その時、
寝所
(
しんじょ
)
の
南縁
(
なんえん
)
の月の光の
射
(
さ
)
している雨戸が
微
(
かす
)
かな音を立てて
開
(
あ
)
いた。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「ざんねんだが、
咲耶子
(
さくやこ
)
のすがたが
見当
(
みあた
)
らなければぜひもない。このうえは、どうせのついでに、
大久保長安
(
おおくぼながやす
)
の
寝所
(
しんじょ
)
を見つけて、きゃつの首を
土産
(
みやげ
)
に引きあげよう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“寝所”の意味
《名詞》
寝るための場所や部屋。寝室。
(出典:Wiktionary)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“寝所”で始まる語句
寝所幕