“悪夢”の読み方と例文
旧字:惡夢
読み方割合
あくむ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで、悪夢あくむからめたよう……ふとみると春のはさんさんと木の間からもれて若草にもえ、鳥はほがらかにってうたっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうかんずると、地主じぬしは、きゅう悪夢あくむからさめたようながしたのでした。同時どうじに、まえへ、きよらかで、たいらかなひととしてむべきみちひらけるのをかんじました。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
悪夢あくむのように過ぎたここ五年間は、大石先生をも人なみのいたでと苦痛のすえに、小さな息子にいたわられながら、このへんぴな村へ赴任ふにんしてこなければならぬ境遇きょうぐうに追いこんでいた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)