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寝返
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ねがえり
ふりがな文庫
“
寝返
(
ねがえり
)” の例文
旧字:
寢返
寝返
(
ねがえり
)
に七輪を蹴倒して、それから燃え出して、裾へうつる時分に、熱いから土間へころがって、腹を冷していたんだそうで。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
自分がこんな事をぐるぐる考えているうちに、
蚊帳
(
かや
)
の中に死人のごとくおとなしくしていた
嫂
(
あによめ
)
が、急に
寝返
(
ねがえり
)
をした。そうして自分に聞えるように長い
欠伸
(
あくび
)
をした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「帰れ!
招喚
(
よび
)
にやるまでは来るな、帰れ!」と老人は言放って
寝返
(
ねがえり
)
して
反対
(
むこう
)
を向いて了った。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
念入
(
ねんいり
)
だ、恐しい。」と言いながら、
寝返
(
ねがえり
)
の足で船底を蹴ったばかりで、
未
(
いま
)
だに
生死
(
しょうじ
)
のほども
覚束
(
おぼつか
)
ないほど寝込んでいる
連
(
つれ
)
の男をこの際、十万の味方と
烈
(
はげ
)
しく揺動かして
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
挙動
(
ふるまい
)
も
朦朧
(
もうろう
)
として、
身動
(
みうごき
)
をするのが、
余所目
(
よそめ
)
にはまるで
寝返
(
ねがえり
)
をするようであった。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
手繰りながら、
斜
(
ななめ
)
に、寝転んだ上へ引き/\、
頭
(
こうべ
)
をめぐらして、
此方
(
こなた
)
へ
寝返
(
ねがえり
)
を打つと、糸は左の手首から胸へかゝつて、宙に
中
(
なか
)
だるみ
為
(
し
)
て、
目前
(
めさき
)
へ来たが、
最
(
も
)
う眠いから
何
(
なん
)
の色とも知らず。
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“寝”で始まる語句
寝
寝衣
寝台
寝床
寝覚
寝室
寝転
寝惚
寝所
寝呆