“端厳”のいろいろな読み方と例文
旧字:端嚴
読み方割合
たんげん50.0%
たんごん41.7%
うつくし8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒廃という死に近き刹那せつなうちに、千年のちりおおわれた端厳たんげんのみ仏を拝し、愛惜の情に身を委ねるにしくはない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
楽人はいたみの曲を奏し、市人は感嘆の声をおしまず、文章家は彼女が生れたおりから死までが、かくなくてはならぬ人に生れたことを、端厳たんごんな筆につづりあわせたであろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
世間にはなほ端厳うつくしたえなるもののなきにあらず、道を守りて心を正し、父母につかへては孝に君に事へては忠に、他に対しては温和にして、心におおいなる慈悲をいだくものあらばその端厳さ千万倍なり
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)