“うつくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
75.0%
美麗10.7%
端厳3.6%
妖艶3.6%
美貌3.6%
艷色3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我等は天地萬物をうつくしうする神の微妙の御働みはたらきを見、諸天の影響を下界に及ぼしこれを導いて向上せしめ給ふ神の善き攝理を認む
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
うかゞへば女の化粧けしやうする動靜やうすなり何心なくのぞこめば年の頃は十八九の娘の容色きりやうすぐれ美麗うつくしきが服紗ふくさより一ツの金包かねつゝみを取出し中より四五りやうわけて紙に包み跡を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
世間にはなほ端厳うつくしたえなるもののなきにあらず、道を守りて心を正し、父母につかへては孝に君に事へては忠に、他に対しては温和にして、心におおいなる慈悲をいだくものあらばその端厳さ千万倍なり
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
世間に我ほど端厳うつくしきものあるべきやと尋ねたり。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
位牌堂いはいどうの暗い畳廊下から、一人水際立った妖艶うつくしいのが、突きはせず、手鞠を袖に抱いたまま、すらすらと出て、卵塔場を隔てた几帳窓きちょうまどの前を通る、と見ると
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
美貌うつくしさと贅沢さと交友の雑多な事とで、謎の女視されているのであった。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
赤らめしが思ひ切てわたくしで御座ります然樣さやう聞成きゝなされたらさぞいやで御座りませうと云つゝ邪視ながしめに見やりたる其艷色うつくしさにナニ夫が眞實ほんたうならどうして/\此重四郎が身に取ては實に本望ほんまうなりと云ふとき人來りければ二人は素知そしらぬていにて左右さいうわかれ其のち藤澤へ歸りてよりなほお勇と相談さうだんうへ小松屋文右衞門は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)