“うるわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
73.1%
19.4%
美麗2.2%
壮麗1.1%
売輪1.1%
1.1%
1.1%
華麗1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ご快気の由、めでたい。今朝こんちょう、出陣と聞しめされ、天機もことのほかおうるわしく拝された。尊氏の首をみる御殊勲の日をお待ち申すぞ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時、水平線がみるみるふくれ上がって、うるわしいあけぼのの息吹が始まった。波は金色こんじきのうねりを立てて散光を彼女の顔に反射した。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「あれ」と婦人おんなの声、木賃宿の戸を開けて、内より出づる一人の美人、顔美麗うるわしく姿優なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『大いなる事業』ちょう言葉の宮の壮麗うるわしきうてな金色こんじきの霧のうちに描いて、かれはその古き城下を立ちで、大阪京都をも見ないで直ちに東京へ乗り込んだ。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
仁賢天皇五年、佐伯部売輪うるわの忠死を憐れみ、あまねく諸国に散亡せる佐伯部を求めてこれをその子孫に与え、佐伯造とす。
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
こひこひてあへる時だにうるわしきことつくしてよ長くとはば (同)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そうして、いずれも云い合したように、まゆに深いしわを寄せて、うるわしげな様子を示していました。何とも云えない重苦しい空気が、部屋全体にみなぎっているのでした。
計略二重戦:少年密偵 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
その船内の華麗うるわしき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財ちんぽうかざい眼もげんするばかりにて、その間には百人の勇士を右に、百人の美人を左に
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)