美麗うるわ)” の例文
尋常と異った形貌をそなえた山が神の坐す所と思われていたことは、峰岫ほうしゅう重畳して美麗うるわしきこと甚し、しくは神其山に在るかとらせ給うたことから察せられるのである。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「あれ」と婦人おんなの声、木賃宿の戸を開けて、内より出づる一人の美人、顔美麗うるわしく姿優なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)