“位牌堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いはいどう83.3%
ゐはいだう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
位牌堂いはいどうの整理もどうなっているか。数えて来ると、何から手を着けていいかもわからないほど種々雑多な事が新住職としての彼を待っていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
位牌堂いはいどうの暗い畳廊下から、一人水際立った妖艶うつくしいのが、突きはせず、手鞠を袖に抱いたまま、すらすらと出て、卵塔場を隔てた几帳窓きちょうまどの前を通る、と見ると
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
庫裡くりの八疊の床の間には、濡れた千兩箱を三つ置いて、少し汚點しみになつた跡が今でも判りますが、押入にも、納戸にも、床下にも、天井裏にも、須彌壇しゆみだんの下にも、位牌堂ゐはいだうにも、へつゝひの下にも
始め位牌堂ゐはいだうより其下の戸棚迄とだなまでがらり/\と明放あけはなして見るに中にはふるびたる提灯ちやうちん香奠かうでんの臺など有り夫よりして臺所だいどころ部屋々々へや/\座敷の廻り次の間ちやの間納戸なんど雪隱せついんは申に及ばず床下迄も殘る隈無くまなく尋ぬる處へ茂助もいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)