“いはいどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
位牌堂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し汚点しみになった跡が今でも判りますが、押入にも、納戸なんどにも、床下にも、天井裏にも、須弥壇しゅみだんの下にも、位牌堂いはいどうにも、へっついの下にも、千両箱などは影も形もありません。
須弥壇しゅみだんの横からどんどん奥へぬけると、かって知ったもののように、がらがらとそこの網戸をあけながら位牌堂いはいどうの中へはいって、ぴたりとまた戸を締めきりました。
仏餉ぶっしょう献鉢けんばち、献燈、献花、位牌堂いはいどう回向えこう大般若だいはんにゃの修行、徒弟僧の養成、墓掃除そうじ、皆そのとおり、長い経験から、ずいぶんこまかいところまでこの人も気を配って来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)