“紙位牌”の読み方と例文
読み方割合
かみいはい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして軒の芦簾あしすだれを片手にかかげて、つと土間へ入ってみると、壁をうしろにした祭壇に“亡夫武大郎之位ぶたろうのい”と紙位牌かみいはいが貼ってあるではないか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夢に見た妻は、死に装束しょうぞくを着ていた。彼は妻の名を、紙位牌かみいはいにして、机の前に貼った。そして、水をあげていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふたつの紙位牌かみいはいが貼ってあり、ささやかな水と花とが捧げてあるのだった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)