“紙縒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こより80.0%
かみより8.0%
かみよ4.0%
より4.0%
コヨリ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは紙縒こよりで固く縛ったうえにいちいち封印がしてある、いずれ藩政に関する助左衛門自身の秘録であろう、どれにも札紙が付いていて
落ち梅記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大きなお社の鳥居の脇にはお百度石という石が立っていて、手に数取かずとりの紙縒かみよりや竹のくしをもって、脇目わきめも振らずにそこと社殿とのあいだを、き返りする人を毎度見かける。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
襟廻りは白の紙縒かみよりが主でこれに黒糸を用い、また時としては赤や緑や茶やその他色糸をこれに差してゆく。
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
みなの目が好奇に光るまえで、左膳、紙縒よりを戻して大声に読みあげた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
が、其一つに加へていゝものは、べろ/\の神と称せられる、尖端の曲つた枝、或は紙縒コヨリを以てする方法である。即、その鉤の先の向いた方向を積極とする約束を持つ卜法である。
鷹狩りと操り芝居と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)