“紙捻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こより84.2%
かみよ5.3%
かんぜより5.3%
こよ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不圖、旅人は面白い事を考出して、そつと口元に笑を含んだ。紙屑を袂から出して、紙捻こよりを一本ふと、それで紙屑を犬の尾にゆはへつけた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
少年は父と姉とに連れられている。かれらは紙捻かみよりでこしらえた太い鼻緒の草履ぞうりをはいている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あがって見ると、九尺二間くしゃくにけん棟割長屋むねわりながやゆえ、戸棚もなく、かたえの方へ襤褸夜具ぼろやぐを積み上げ、此方こちらに建ってあります二枚折にまいおり屏風びょうぶは、破れて取れた蝶番ちょうつがいの所を紙捻かんぜよりで結びてありますから
少年は父と姉とに連れられている。かれらは紙捻こよりでこしらえた太い鼻緒の草履ぞうりをはいている。
島原の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)