“紙燭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししょく61.4%
しそく34.1%
ししよく2.3%
てとぼし2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦いを予感して、寺内ふかくひそんでいた僧は、やがて紙燭ししょくを持って出て来た。そして山門をあけるや否、どこかへ隠れてしまった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここだろうと、いい加減に見当をつけて、ごめんご免と二返ばかり云うと、おくから五十ぐらいな年寄としよりが古風な紙燭しそくをつけて、出て来た。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
萬治まんぢ三年は正月から大火があつて、湯島から小網町まで燒き拂ひ、二月は人心不安の爲將軍日光社參延引しやうぐんにつくわうしやさんえんいんを令し、六月には大阪に雷震、火藥庫が爆發し、到頭江戸町家の二階で紙燭ししよく油火あぶらび
と云いながら紙燭てとぼしけて土間へ下りてまいり、すぐに戸を明け