“しそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紙燭65.2%
四足21.7%
子息8.7%
四塞4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わらわの小雪というのが眼をさましてかわやへ立った。彼女は紙燭しそくをともして長い廊下を伝ってゆくと、紙燭の火は風もないのにふっと消えた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
了解さとりの悪い人だ——それ、調里のことを四足しそくと言ふぢやないか。はゝゝゝゝ。しかし是は秘密だ。誰にも君、斯様なことは話さずに置いて呉れ給へ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかるに御老職ごらうしよく末席ばつせきなる恩田杢殿方おんだもくどのかた一家内いつかないをさまり、妻女さいぢよていに、子息しそくかうに、奴婢ぬひともがらみなちうに、陶然たうぜんとして無事ぶじなることあたか元日ぐわんじつごとくらされさふらふ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
〔譯〕人心のれい太陽たいやうの如く然り。但だ克伐こくばつ怨欲えんよく雲霧うんむ四塞しそくせば、此のれいいづくに在る。故に意をまことにする工夫は、雲霧うんむはらうて白日をあふぐより先きなるはし。