トップ
>
四足
>
しそく
ふりがな文庫
“
四足
(
しそく
)” の例文
「この
骨
(
こつ
)
だ。それ。」と懸声して、やっと一番活を入るれば、不思議や
四足
(
しそく
)
をびりびりびり。一同これはと驚く処に
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
了解
(
さとり
)
の悪い人だ——それ、調里のことを
四足
(
しそく
)
と言ふぢやないか。はゝゝゝゝ。しかし是は秘密だ。誰にも君、斯様なことは話さずに置いて呉れ給へ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
一頭の大きい白猿が
四足
(
しそく
)
を
牀
(
ゆか
)
にくくられていて、一行を見るや慌て騒いで、しきりに身をもがいても動くことが出来ず、いたずらに電光のような眼を輝かすばかりであった。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
先ず着物の
定役
(
ていえき
)
を
記
(
しる
)
さんに赤き筒袖の着物は
単衣
(
ひとえもの
)
ならば三枚、
袷
(
あわせ
)
ならば二枚、綿入れならば一枚半、また
股引
(
ももひき
)
は
四足
(
しそく
)
縫い上ぐるを定めとし、古き直し物も修繕の大小によりて
予
(
あらかじ
)
め定数あり
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
父は
三山
(
さんざん
)
や
蔵王山
(
ざわうさん
)
あたりを信心して一生
四足
(
しそく
)
を食はずにしまつた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
つい眼の前には板戸のごとき
大肉俎
(
おおまないた
)
の
据
(
すえ
)
られしに、
犢
(
こうし
)
大の犬の死体
四足
(
しそく
)
を縮めて
横
(
よこた
)
われるを、いまだ全く
裂尽
(
さけつく
)
さで、切開きたる脇腹より五臓六腑
溢出
(
あふれい
)
で、血は一面に
四辺
(
あたり
)
を染めたり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
可憐
(
あわれむべし
)
お手飼の狆は、一棒を
撲
(
くら
)
ってころりと往生し、
四足
(
しそく
)
を縮めて横たわりぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“四足”の意味
《名詞》
机など足が四本ある物。
主に四本の脚で歩く動物。獣類。
靴や靴下などの四つ。
(出典:Wiktionary)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“四足”で始まる語句
四足門
四足目