“むすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
息子76.1%
子息19.1%
息2.4%
嗣子0.8%
男児0.4%
長男0.4%
令息0.4%
弟息子0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十七年(ねん)九月(ぐわつ)十四日(か)、幻翁(げんおう)望生(ぼうせい)の二人(ふたり)と共(とも)に余(よ)は馬籠(まごめ)に行(ゆ)き、茶店(ちやみせ)に荷物(にもつ)や着物(きもの)を預(あづ)けて置(お)き、息子(むすこ)を人夫(にんぷ)に頼(たの)んで、遺跡(ゐせき)に向(むか)つた。
するとお前さん、大将が私の前までおいでなすって、お前にゃ単(たっ)た一人の子息(むすこ)じゃったそうだなと、恐入った御挨拶でござえんしょう。
躯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
息(むすこ)鉄三郎を鉄砲と云ひ、女(むすめ)安(やす)を「やちやんこ」と云ひ、琴を「おこちやん」と云つた類である。是は柏軒の直情径行礼法に拘らざる処より来てゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
百樹(もゝき)曰(いはく)、余(よ)京水をしたがへて越後に遊びし時、此小千谷(をぢや)の人岩淵(いはぶち)氏(牧之老人の親族なり)の家に笻(つゑ)をとゞめたる事十四日、(八月なり)あるじの嗣子(むすこ)廿四五許(ばかり)、号(がう)を岩居(がんきよ)といふ、書(しよ)をよくす。
関翁が大声で、「婆サン如何(どう)したかい、何故(なぜ)薬取りに来ない?」と怒鳴(どな)る。爺(じい)さんが出て来て挨拶する。婆さんは留守だった。十一二の男児(むすこ)が出て来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
車夫は市川の者、両親は果て、郷里の家は兄がもち、自身は今十二社(じゅうにそう)に住んで、十三の男児(むすこ)を頭に子供が四人、六畳と二畳を三円五十銭で借り、かみさんは麻(あさ)つなぎの内職をして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
否(い)や、左様(さう)ばかりも言へないでせう、現に高等学校に居る剛一と云ふ長男(むすこ)の如きも、数々(しば/\)拙宅(うち)へ参りますが、実に有望の好青年です、父親(おや)の不義に慚愧(ざんき)する反撥力(はんぱつりよく)が非常に熾(さかん)で
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
特(こと)に其日山木の娘の梅子と云ふのと密会したのは何故であるか、其上に山木の長男(むすこ)の剛一と云ふのなどは常に篠田の家へ出入(でいり)して居るでは無いか——特(こと)に君等は知らぬであらうが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
当座の花だ、むずかしい事はない、安泊(やすどまり)へでも引摺込(ひきずりこ)んで、裂くことは出来ないが、美人(たぼ)の身体(からだ)を半分ずつよ、丶丶丶の令息(むすこ)と、丶丶の親類とで慰むのだ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
姉娘がお小遣(こづか)をねだったり、癇持(かんも)ちの六歳の弟息子(むすこ)が泣きわめいたり、何ということだ、彼にはその下にまだ三歳の小せがれさえあって、それが古女房の背中で鼻をならしたり、そこへ持って来て
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)