“岩淵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわぶち60.0%
いはぶち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小児心こどもごころに取って返したのがちょうさいわいと、橋から渡場わたしばまでく間の、あの、岩淵いわぶちの岩は、人を隔てる医王山のいちとりでと言ってもい。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
東海道筋から甲州入りの順路は、岩淵いわぶちから富士川に沿うて上ることであります。甲州へ入ると、富士川をさしはさんで二つの関があります。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
乘出し蒲原かんばら驛外しゆくはづれにて夜も明渡あけわた辨慶べんけい清水六代御前松並木も打越て岩淵いはぶちの渡りに來り暫時しばし休息なしやがて富士川の逆卷さかまく水も押渡り岩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まへ東海道とうかいだう岩淵いはぶちおと急流きふりう、しかもこゝはかまふちまう難所なんじよでございます。