“あとつぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後嗣56.7%
後継20.0%
後継者10.0%
跡継6.7%
嗣子3.3%
跡嗣3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから間もなく老先生は私を高林家の後嗣あとつぎにきめられて披露をされた。内弟子たちはみんな不承不承に私を若先生と云った。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
随って椿岳の後継あとつぎは二軒にわかれ、正腹は淡島姓を継ぎ、庶出は小林姓を名乗ったが、二軒は今では関係が絶えて小林の跡は盛岡に住んでるそうだ。
その住職は多年諸国の行脚あんぎゃを思い立ちながら、寺の後継者あとつぎの成長する日まで待ち、破れた本堂の屋根の修繕を終る日まで待ちするうちに、だんだん年をとってしまって
食堂 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
行く末の案じられる跡継あとつぎよ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死神しにがみ吾等われら婿むこ死神しにがみ吾等われら嗣子あとつぎ此上このうへ吾等われらんでなにもかも彼奴あいつれう、いのち財産しんだいなにもかも死神しにがみめにれませうわい。
一家の主人たる伯父が亡くなって、その跡嗣あとつぎの時代になると、どこということなしに家の様子が変って来る。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)