“明放”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あけはな76.2%
あけばな14.3%
あけっぱな9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階下は小売商店の立続いたしば桜川町さくらがわちょう裏通うらどおりに面して、間口まぐち三間さんげんほど明放あけはなちにした硝子店ガラスてんで、家の半分は板硝子を置いた土間になっている。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
門は明放あけばなし、草履は飛び飛びに脱棄てて、片足が裏返しになったのも知らず、「阿母おっかさん阿母さん!」と卒然いきなり内へわめき込んだが、母の姿は見えないで、台所で返事がする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ええ、ヤケに飲め、一杯どうだ、女房おかみさん附合いねえ。御亭主は留守だが、明放あけっぱなしよ、……構うものか。それ向う三軒の屋根越に、雪坊主のような山の影がのぞいてら。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)