“あけばな”の漢字の書き方と例文
語句割合
明放100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門は明放あけばなし、草履は飛び飛びに脱棄てて、片足が裏返しになったのも知らず、「阿母おっかさん阿母さん!」と卒然いきなり内へわめき込んだが、母の姿は見えないで、台所で返事がする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
火鉢ひばちくろりてはいそと轉々ころ/\すさまじく、まだ如月きさらぎ小夜嵐さよあらしひきまどの明放あけばなしよりりてことえがたし、いかなるゆゑともおもはれぬに洋燈らんぷ取出とりいだしてつく/″\と思案しあんるれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それなら何故俺の始末をしなかったろう? 此処は明放あけばなしのかつとした処、見えぬことはない筈。それに此処でこうして転がっているのは俺ばかりでもあるまい。敵の射撃はの通り猛烈だったからな。