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轉々
其の
棄て
去られた
輕い
小さな
落葉は、
自分を
引き
止めて
呉れる
蔭を
求めて
轉々と
走つては
干した
藁の
間でも
籾の
筵でも
何處でも
其の
身を
託した。
周圍は
凡てが
只騷がしく
且つ
混雜した。
火鉢の
火は
黒く
成りて
灰の
外に
轉々と
凄まじく、まだ
如月の
小夜嵐引まどの
明放しより
入りて
身に
染む
事も
堪えがたし、いかなる
故とも
思はれぬに
洋燈を
取出してつく/″\と
思案に
暮るれば