“轉寢”の読み方と例文
新字:転寝
読み方割合
うたゝね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて其黄昏そのたそがれは、すこかぜ心持こゝろもちわたしねつ惡寒さむけがしたから掻卷かいまきにくるまつて、轉寢うたゝねうちこゝろかれる小説せうせつ搜索さうさくをされまいため、貸本かしほんかくしてあるくだん押入おしいれ附着くツついてた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
成程なるほど八疊はちでふ轉寢うたゝねをすると、とろりとすると下腹したはらがチクリといたんだ。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しか刈萱かるかやみのいつしかにつゆしげく、芭蕉ばせをそゝ夜半よはあめ、やがてれてくもしろく、芙蓉ふようひるこほろぎときるとしもあらずやなぎなゝめすだれおどろかせば、夏痩なつやせにうつくしきが、轉寢うたゝねゆめよりめて
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)