“遺身”の読み方と例文
読み方割合
かたみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして母は一昨日の朝、嫌な人生のお芝居を遺身かたみに残して呉れました。実は母は一昨日死んだのですけれども、どうしても死んだとは思えません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
死人の遺身かたみかと思われる、其の色は緑がかって聊か黒味を帯びて居る、随分世に類の多い髪の毛だ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しかしかつて娘が折ッてくれた鶴、香箱、三方のたぐいはいまだに遺身かたみとして秘蔵している。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)