“一卷”のいろいろな読み方と例文
新字:一巻
読み方割合
ひとまき71.4%
イチクワン28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したが、このこひ一卷ひとまき只一たゞひとらはぬことゝいふは、表紙おもてがみがまだかず、うつくしうぢてもい。うをはまだ沖中おきなかにぢゃ。
畫工はまた豫め其心して、我を伴ひ入りぬ。先づ蝋燭一つともし、一をば猶衣のかくしの中に貯へおき、一卷ひとまきの絲の端を入口に結びつけ、さて我手を引きて進み入りぬ。
横佩家の郎女イラツメが、稱讃淨土佛攝受經シヨウサンジヤウドブツセフジユギヤウを寫しはじめたのも、其頃からであつた。父の心づくしの贈り物の中で、一番、姫君の心をニギやかにしたのは、此新譯の阿彌陀經一卷イチクワンであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
横佩家の郎女イラツメが、稱讃淨土佛攝受經シヨウサンジヤウドブツセフジユギヤウを寫しはじめたのも、其頃からであつた。父の心づくしの贈り物の中で、一番、姫君の心をニギやかにしたのは、此新譯の阿彌陀經一卷イチクワンであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)