“はろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハロ
語句割合
36.4%
18.2%
9.1%
9.1%
9.1%
9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上つ毛の加牟良かむらの北にあまそそる妙義荒船、はろばろと眺めにれば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し、遠き山脈やまなみ、いや高し高き山脈やまなみ、いやがに空に続きて、いや寒くひだを重ねて、幾重ね、幾たたなは
二年経つと、貯金が三百円を少しえた。蝶子は芸者時代のことを思い出し、あれはもう全部はろうてくれたんかと種吉に訊くと、「さいな、もう安心しーや、この通りや」と証文出して来て見せた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
どこの×××××をばはろうで来おったかい。ええ。コレ……コレ……
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かるヽこヽろちたきものと、决心けつしん此處こヽりし今宵こよひめては妻戸つまどごしのおこゑきヽたく、とがめられんつみわすれて此處こヽしのそでにすがりてさとしなげヽば、これをはろ勇氣ゆうきいま
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
聖武天皇の天平てんぴょう十八年正月の日、白雪が積って数寸に至った。左大臣橘諸兄たちばなのもろえが大納言藤原豊成ふじわらのとよなり及び諸王諸臣をて、太上天皇おおきすめらみこと(元正天皇)の御所に参候して雪をはろうた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
土地の者はおそおののいて、玄妙観へ往って魏法師にこの怪事をはろうてくれと頼んだ。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そのさまは一様でなかったが、その家に悪いしらせがあると、人びとはひどく恐れて、にえを供えてはろうた。神が喜んでうけいれてくれると、その不思議がなくなるのであった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)