“禳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はら70.0%
はらい10.0%
はらひ10.0%
はろ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陰陽道は歴緯にのっとり神鬼を駆ると称して、世俗の為に吉を致し凶をはらうものである。儒より云えば巫覡ふげきの道、仏より云えば旃陀羅せんだらの術である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「丞相、それならば何故、はらいをなさらないのですか。古くからそういう時には、星を祭り天をいのる禳の法があるではございませんか」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山路にさしかゝると覺しき時、騎者のりては背後なる我を顧みて詞をかけたり。程なく大母おほば蔽膝まへだれの下にやすらふべければ、客人も心安くおぼせよ。良き馬にあらずや。この頃サンアントニオのはらひを受けたり。
そのさまは一様でなかったが、その家に悪いしらせがあると、人びとはひどく恐れて、にえを供えてはろうた。神が喜んでうけいれてくれると、その不思議がなくなるのであった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)