“騎者”の読み方と例文
読み方割合
のりて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くづれたる家の傍、斷えたる水道の柱弓せりもちほとりを、夢心に過ぎゆけば、血の如く紅なる大月たいげつ地平線よりまろがり出で、輕く白きもや騎者のりてかうべめぐりてひらめき飛べり。
山路にさしかゝると覺しき時、騎者のりては背後なる我を顧みて詞をかけたり。程なく大母おほば蔽膝まへだれの下にやすらふべければ、客人も心安くおぼせよ。良き馬にあらずや。この頃サンアントニオのはらひを受けたり。