“払(はろ)” の例文
旧字:拂
落ち着き払(はろ)てなさって「会わんといたかてどうせ疑がわれるぐらいなら、会うた方が優(ま)しや思てん。」「何で僕に内証でそんなことした?」
卍 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
二年経つと、貯金が三百円を少し超(こ)えた。蝶子は芸者時代のことを思い出し、あれはもう全部払(はろ)うてくれたんかと種吉に訊くと、「さいな、もう安心しーや、この通りや」と証文出して来て見せた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)