“払暁”のいろいろな読み方と例文
旧字:拂曉
読み方(ふりがな)割合
ふつぎょう54.1%
あけがた29.7%
ひきあけ5.4%
よあけ5.4%
あかつき2.7%
あさ2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“払暁”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語5.8%
文学 > 日本文学 > 日本文学0.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その時、半蔵は払暁ふつぎょうの参拝だけを済まして置いて、参籠のしたくやら勝重を見ることやらにいったん宿の方へ引き返した。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
払暁ふつぎょう海岸通りを見廻っていた観音崎署の一刑事は、おきん婆あの船員宿の前の歩道におびただしい血溜りを発見して驚いた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
八住は毎夜払暁あけがたになると、不自由な身体を推してまでも花市に行って、蕾のアマリリスを買っては、取り換えていたのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
時には犬に取り巻かれ人に誰何すいかせられて、からくも払暁あけがた郡山に達しけるが、二本松郡山の間にては幾度いくどいこいけるに
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たぶん、明日の夜の払暁ひきあけには、その姿を
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
六つ目。……阿波屋の葬式といったらこの深川でも知らぬものはない。今年の五月に総領の甚之助が死んで、その翌月に三男の甚三郎。七月には配偶つれあいのお加代。八月には姉娘のお藤と次男の甚次郎。……しばらく間があいたからそれですむのかと思っていると、こんどは四男の甚松が急にいけなくなって、きょうの払暁ひきあけに息をひきとったというンです。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いよ/\出発の日が来た。払暁よあけ頃からみぞれが降出して、扇屋に集る人々の胸には寂しい旅の思を添へるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「……手早く申しますと実松源次郎氏は、その払暁よあけ前の雪の中で、或る恐怖に襲われたのではないかと思われるのです」
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
夜にして始めて霊夢を蒙り、その払暁あかつき水際みぎわ立出たちいでて
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
そうした払暁あさのひとときだった。