“あかつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アカツキ
語句割合
75.3%
14.8%
暁天2.7%
1.6%
垢附1.1%
垢付0.5%
払暁0.5%
拂曉0.5%
早暁0.5%
明曉0.5%
曉天0.5%
紙巻煙草0.5%
黎明0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このごろ、毎日のごとく夜半やはんからあかつきにかけて空襲警報が鳴る。しかし多くは、空襲警報だけに終って、敵機の投弾とうだんは、ほとんどなかった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
驟雨しううあとからあとからとつてるのであかつきしらまぬうちからむぎいてにはぱいむしろほし百姓ひやくしやうをどうかすると五月蠅うるさいぢめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
からす等は、もう暁天あかつきになったと告げるけれども、あのように岡の森は未だ静かなのですから、も少しゆっくりしておいでなさい、という女言葉のようにも取れるし
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
涙に暮れる枝垂柳しだれやなぎよ、おまへの髮をきあげて、そら御覽よ、あすこを通る人を、あかつきをかに立つ人を
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「いけない、いけない、そんな坊主の垢附あかつきなんぞが着られるものか」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かくて新家元へ相伝の大任を終った翁が、藩公長知侯にお暇乞いとまごいに伺ったところ、御垢付あかつきの御召物を頂戴したという。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
夜にして始めて霊夢を蒙り、その払暁あかつき水際みぎわ立出たちいでて
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
してはじめて靈夢れいむかうふり、その拂曉あかつき水際みぎはたち
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
深淵を逆さに刷くような、紺碧こんぺきのふかい雲形——きょう一日の小春日を約束して、早暁あかつきの微風は羽毛のごとくかぐわしい。
早くも見て取られ如何に忠兵衞其方八箇年以前寶永七年八月廿八日の明曉あかつき長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
昨日きのふまでは、弦月丸げんげつまる美麗びれいなる船室キヤビンくらして、目醒めさむるとだい一に甲板かんぱんはして、曉天あかつきすゞしきかぜかれながら、いと心地こゝちよくながめたうみおもも、いまにはたゞ物凄ものすごゆるのみである。
(探偵作家梅野十伍は罪汚れ多き某夫人に代ってニヤリと笑い、ここでまたペンを置いた。そして紙巻煙草あかつきに手を出した)
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
『あゝ、何故なぜ此樣こん不運ふうん出逢であつたのであらう。』とわたくし昨夜さくやうみひたつて、全濡びつしよりになつたまゝ黎明あかつきかぜさむさうふるへてる、日出雄少年ひでをせうねんをばひざ抱上いだきあげ、いましも、太陽たいやう暫時しばし浮雲うきぐもかくれて