“あかつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.0%
垢付20.0%
垢着20.0%
垢附20.0%
赤津20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しめしは江戸四宿の内只此品川のみ然れば遊客いうきやくしたがつて多く彼の吉原にもをさ/\おとらず殊更ことさら此地は海にのぞみてあかつきの他所ほかよりも早けれど客人まろうど後朝きぬ/″\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もさゝず濡萎ぬれしよぼたれてはだしとは其の意を得ずと思ひしに跡にてきけおとうとなる十兵衞とやら云者が札の辻にて人手にかゝり其あかつきに長庵は病氣なりとて十兵衞が出立するを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
後日のため垢付あかつきの家宝の短刀ひとふり、証拠のために遣わし候。右実証に候也。
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と汚れ垢着あかつきたる制服をまとへる一名の赤十字社の看護員は静に左右をかえりみたり。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
使ってるものには立派過ぎた夜具、敷蒲団しきぶとん、畳んだまますそへふっかりと一つ、それへ乗せました枕は、病人が始終黒髪を取乱しているのでありましょう、夜のものの清らかなるには似ず垢附あかつきまして
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今日赤津あかつに残る家元の作の如きは悪品中の悪である。あの飾り気なく見える「萩焼はぎやき」といえども、今は全くこの弊にとらわれている。もっと平凡に作るならば、いかに美は増すであろう。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)