“遊客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いうかく40.0%
ゆうかく20.0%
ゆふかく20.0%
いうきやく10.0%
うかれお10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐土もろこしこれ火井くわせいといふ。近来きんらい此地獄谷に家を作り、地火ちくわを以てわかし、きやくまちよくさしむ、夏秋のはじめまでは遊客いうかく多し。此火井他国にはきかず、たゞ越後に多し。
函館から一時間余にして、汽車は山を上り終え、大沼駅を過ぎて大沼公園に来た。遊客ゆうかくの為に設けたかたばかりの停車場である。こゝで下車。宿引やどひきが二人待って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
この時節より通ひそむるは浮かれ浮かるる遊客ゆふかくならで、身にしみじみと実のあるお方のよし、遊女つとめあがりの去るひとが申き
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しめしは江戸四宿の内只此品川のみ然れば遊客いうきやくしたがつて多く彼の吉原にもをさ/\おとらず殊更ことさら此地は海にのぞみてあかつきの他所ほかよりも早けれど客人まろうど後朝きぬ/″\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ああ今の東京とうけい、昔の武蔵野むさしの。今はきりも立てられぬほどのにぎわしさ、昔は関も立てられぬほどの広さ。今なかちょう遊客うかれおにらみつけられるからすも昔は海辺うみばた四五町の漁師町でわずかに活計くらしを立てていた。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)