“遊説”の読み方と例文
読み方割合
ゆうぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四方を遊説ゆうぜいして、実践躬行じっせんきゅうこうを以て人を教え導いて、その徳に化せられるもの十余万人を数えるようになったということです。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
四日目、私は遊説ゆうぜいに出た。鉄格子と、金網かなあみと、それから、重い扉、開閉のたびごとに、がちん、がちん、とかぎの音。寝ずの番の看守、うろ、うろ。
HUMAN LOST (新字新仮名) / 太宰治(著)
私も中学に居る頃から其が面白くて、政党では自由党が大の贔負ひいきであったから、自由党の名士が遊説ゆうぜいに来れば、必ず其演説を聴きに行ったものだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)