“遊弋”の読み方と例文
読み方割合
ゆうよく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なおまた、播磨はりま摂津せっつの海上には、七百余そうの兵船を遊弋ゆうよくさせ、後詰の兵や糧食を、なおも続々陸上に押し揚げようと計っておりまする。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もしこの船が鯨と同じ方向に、その中に挟まれて鯨の行く通りに遊弋ゆうよくすることができたら、なお一層の愉快だと感ぜしめずにはおきません。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何しろ魚といふ奴は冷い、驚き易い、逃げ易い、そして人外境にあつて千尋の海を遊弋ゆうよくしてゐる。人間の感情感覚では計り知れるものではない。
魚美人 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)